性病には色々と種類があり、性交渉だけに限らずトイレ・公衆浴場などどこでも感染してしまいます。当サイトでは性病の種類や感染経路・症状などについて詳しく説明していきます。また性病ごとの治療薬についてもご紹介していきますので、もしも性病に感染してしまったら時にそなえて知識を取り入れておきましょう。

さまざな性病一覧

カルテと聴診器

淋病

年間約1万人ほどの患者さんが感染しています。淋菌による性感染症(性病)です。
男性では、感染後2日から10日の潜伏期を経て、尿道炎を起こします。
尿を出す時に痛みを感じたり、尿道に不快感を感じたり、尿道口から膿が出ます。

男性の淋病は自覚症状が強いのですが、女性が淋病になった場合は自覚症状が乏しいです。
女性の場合、性交後2日~数日後に悪臭を伴う膿状のおりものが出たり、外陰部にかゆみを感じます。
また、尿道口から膿が出ることもあります。

しかし、数日でこれらの症状が治まることや症状が軽いことが多いので、見逃されてそのまま放置となっているケースが多いです。
放置すると、淋菌は膣から上行して子宮頸管炎や尿道炎になります。しかし、この段階でもあまり激しい症状がありません。
感染が更に上行すると、骨盤腹膜炎や卵管炎などを起こし、下腹部痛や発熱や激しい腹痛を来します。
そして、これらが原因で不妊症となるケースもあります。

性交後の悪臭を伴う膿のようなおりものが出た時は、要注意です。下着は、おりものの色や量が判りやすいものにするのが理想的です。
また、おりものシートを交換する時は、おりものの性状などをチェックすることが大切です。

淋病は、男性では症状が強いために病院へ駆け込んで受診するケースが大半です。
しかし女性の場合は自覚症状に乏しいために、まさか自分がこのような性病になっているとは思わずに、感染が上行するまでスルーされてしまうことが少なくありません。
この気がつかない間に複数の男性と性交渉を持つと、感染がどんどん広がっていきます。
これが、性感染症が近年増えている一因だと考えられています。女性の咽頭が感染源となっているケースも増えています。
オーラルセックスやアナルセックスによって、咽頭炎や直腸炎を引き起こしているケースもあります。この場合も、多くは無症状です。

カンジダ

カンジダ菌の繁殖によって起こります。カンジダ菌は、もともと膣の中に住み着いている常在菌です。
風邪をひいたり過労やストレスで免疫力が落ちた時、糖尿病などの病気を持っていて抵抗力が弱っている時に感染することもあります。
普通なら何でもない菌でも、免疫力が落ちていると感染してしまうので、日和見感染だという考えもあります。
カンジダ菌の保有率は非妊婦で約15%、妊婦では約30%です。妊婦さんも感染するリスクが高い感染症です。
カンジダに感染すると、外陰部に激しいかゆみがおきます。

そして、おりものがヨーグルトのカスや酒粕やカッテージチーズのような白いモロモロとした性状になります。
おりものは生臭い臭いだったり、鼻をつくツンとした臭いだったりと悪臭を伴います。
外陰部が赤くなったり腫れたりするので、婦人科を受診する率は比較的高くなります。
カンジダは常在菌なので、パートナーが無症状であれば治療する必要はないとされています。

トリコモナス

鞭毛をもつ原虫のトリコモナス・バジナリスによって引き起こされる炎症性疾患です。
膣や外陰部を中心に発症する、性感染症の一つです。トリコモナス原虫は42℃以上で死滅するので、入浴時の感染は稀です。

トリコモナスに感染すると、女性では性交後5日から1ヶ月ほどして外陰部に強いかゆみがおきます。
我慢できないほどのかゆみで、じっとしていられないくらいかゆくなります。
また、外陰部に腫れや刺激症状が起きて、悪臭の強いおりものが増えます。おりものの色は黄色や薄い灰色になって、泡沫状となるのが特徴です。
性交渉以外にも、便器や内診台や検診台からうつることもあります。

性交後1ヶ月ほどして発症することも多いので、パートナーが誰なのかわからないという女性も少なくないのが困りものです。
トリコモナスは、セックスパートナーに対しても治療が必要な性病です。
感染している男性が他の女性にうつしてまた感染というように、感染を蔓延させてしまいます。

他の性病は10歳代~20歳代に多いのですが、トリコモナスは中高年など幅広い年齢層で見られることも特徴的です。
男性がトリコモナスに感染した場合は、尿路や前立腺に侵入して、尿道炎や前立腺炎となりますが、自覚症状はほとんどありません。
自覚症状があったとしても、排尿時に少し痛みがある程度ということが多いです。

尖圭コンジローマ

明らかに外見上の異変を来す性病です。女性で性交後3週間~8週間ほど経ってから、外陰部にかゆみやムズムズ感をきたします。
平均は2.8ヶ月と、忘れた頃に発症するという特徴があります。
症状は、外陰部や会陰、肛門の周辺などに先の尖った無痛性のイボのようなものができます。
ひどくなると、イボとイボがくっ付いてカリフラワーのようになります。

このようなイボができるのですから、びっくりして病院に駆け込むことになるでしょう。
しかし、イボ自体は痛みがないため、見えない部分にできている場合は気がつかないこともあります。
時には膣の中にできていたり、子宮頸部に発生することもあります。

問題となるのは、尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスを病原体とする性感染症だという事です。
ヒトパピローマウイルスは、尖圭コンジローマだけではなく、子宮頸がんの原因ウイルスでもあります。
ヒトパピローマウイルスには様々な型があるのですが、現在確認されているものは90種類ほどです。
尖圭コンジローマを発症するのは6型や11型などが多いのですが、16型や18型は子宮頸がんに対してハイリスクの型です。
尖圭コンジローマを発症した場合は必ず、どの型なのかを調べてもらう必要があります。ハイリスク型による尖圭コンジローマの場合は、定期的な経過観察が必要です。

尖圭コンジローマも性交後8週間ほどして発症するので、これもまた、セックスパートナーが誰なのかわからないというケースが考えられるでしょう。
尖圭コンジローマも、セックスパートナーに対しても治療が必要な性病となっています。