性病には色々と種類があり、性交渉だけに限らずトイレ・公衆浴場などどこでも感染してしまいます。当サイトでは性病の種類や感染経路・症状などについて詳しく説明していきます。また性病ごとの治療薬についてもご紹介していきますので、もしも性病に感染してしまったら時にそなえて知識を取り入れておきましょう。

性病で最も感染者数が多いものとは

性病について説明する医師

日本性感染症学会では、警戒すべき性感染として17の性病を取り上げています。
17の性病のうち、特に患者数が多いのクラミジアで、年間の患者数は約2万4000人です。
次いで性器ヘルペスと淋病が、それぞれ新規患者数が8000人~9000人となっています。

梅毒も近年急増加しています。1993年以降、20年にわたって患者数が1000人を下回り、既に過去の病気と思われていました。
ところが、2013年に再び1000人を超えてから鰻登りに増えて、2017年は44年ぶりに5000人を超えました。

性病が増えている背景には、性交渉の不特定多数化や低年齢化、性風俗のファッション化、オーラルセックス(口を使った性交渉)やアナルセックス(肛門を使った性交渉)が一般化していることが、大きな要因だと考えられています。

クラミジアと性器ヘルペス

クラミジアは現在、最も患者数の多い性感染症です。ある高校で調べたところ、10人に1人が感染していたという報告もあります。
クラミジアは、細菌よりも小さくウイルスよりも大きな病原体です。クラミジアが膣から入り込んでも、女性の場合はほとんど自覚症状がありません。
およそ8割の女性で自覚症状がなかった、というデータもあります。
そのため、複数のセックスパートナーを持つ女性は、知らないうちに多くの人に蔓延させてしまうことになります。

不妊症の治療に訪れた婦人科や妊婦検診の時に、初めて発覚するというケースも多いです。
妊婦検診を受けた妊婦さんの3%に、クラミジア感染が見つかったという報告もあります。

クラミジアに感染すると、性交後2~3週間後に水様性で透明なおりものが増えてきます。
最近はおりものシートを使う人も多いため、ますます分かりにくくなっている傾向がありますが、おりものの変化が初期の段階での唯一の自覚症状だと言えるでしょう。
おりものに悪臭を伴うことはありません。クラミジアが膣から上行すると骨盤腹膜炎を起こしたり、肝周囲炎を起こすこともあります。
骨盤腹膜炎や肝周囲炎を起こすと、激しい腹痛を来します。
救急車で搬送されるケースや、入院して治療しなければならないケースもあります。

女性がクラミジアに感染した場合は、セックスパートナーに対しても治療が必要です。
また、産道感染した場合は、生まれてきた赤ちゃんが新生児封入体結膜炎や新生児肺炎になることがあります。

男性でクラミジアによる尿道炎になった人を調査すると、膣性交のみの人は約48%でオーラルセックスのみの人は21%でした。
両方だという人は31%です。およそ半分の人に、オーラルセックスが関与しています。

また、性器にクラミジアが見つかった場合、10~20%で喉からもクラミジアが見つかっています。
これも、オーラルセックスが一般的になっていることの影響が大きいようです。

性器ヘルペスは、年間8200人ほどの患者数です。女性の場合、性交後3~7日後くらいから外陰部に痛みを伴う水疱や、左右対称性の浅い潰瘍が見られます。
また、排尿の際に痛みを感じることもあります。
ヘルペスウイルスは、健康な人の体の中でもひっそりと静かに生活していますが、風邪をひいたり過労やストレスなどで免疫力が低下した時に暴れ出して、このような悪さをします。
発熱や体のだるさなどを伴うこともあります。通常は、数日で軽快します。

男性が性器ヘルペスに感染した場合は、女性よりも症状が重くなる傾向があります。
発熱やリンパ節の腫れ、外陰部に強い痛みを伴う水疱や潰瘍ができます。
男性の性器ヘルペスは、数日間の潜伏期を経て発症します。良くなるまでに2週間~4週間くらいかかることが多いです。

近年は性器から性器に感染するだけではなく、性器から口への感染や口から性器への感染、口から口への感染も増えています。
産道感染すると、新生児がヘルぺス脳症を来すことがあります。
妊娠したらきちんと妊婦検診を受けて、万が一ヘルペスが発見された場合はきちんと治療しましょう。
性器ヘルペスもクラミジアと同様に、セックスパートナーに対しても治療が必要です。