性病には色々と種類があり、性交渉だけに限らずトイレ・公衆浴場などどこでも感染してしまいます。当サイトでは性病の種類や感染経路・症状などについて詳しく説明していきます。また性病ごとの治療薬についてもご紹介していきますので、もしも性病に感染してしまったら時にそなえて知識を取り入れておきましょう。

HIV(エイズ)と梅毒

エイズ啓発レッドリボン

HIV(エイズ)

HIV感染症イコールエイズと思っている人が多いようですが、厳密にはこれは正しくありません。
エイズ(後天性免疫不全症候群)は、HIV感染が進行して免疫不全状態に陥って様々な合併症が出てきたものを言います。

HIV感染の約半数は、同性間の性的接触です。
性交渉後数週間後に、一過性のインフルエンザのような症状がおきます。
しかし、数年~十数年間はほとんど症状が出ない無症候性キャリアと呼ばれる時期(AC期)です。
この時期にHIVに感染していることに気がつかずにいると、感染を蔓延することになります。
何も症状がない長い年月を経て、発熱や体重の減少、下痢、リンパ節の腫れなどが出現します。
この時期は、エイズ関連症候群期(ARC期)と呼ばれています。

その後日和見感染と言って、普通なら感染することのない些細な菌に感染するようになります。
ニューモシスチス肺炎という肺炎になったり、サイトメガロウイルスというウイルスに感染したり、結核菌に感染します。
このような症状が出てくると既にエイズ期です。カポジ肉腫や悪性リンパ腫などの悪性腫瘍、HIV脳症などを発症します。
日和見感染症や悪性腫瘍は、免疫不全の進行に伴って出現します。
CD4陽性T細胞数の減少具合で、どのような合併症が出てくるか、予測がつくようになり、発症前に予防な治療も可能になりました。
これが、生命予後を大きく改善しています。

過去の病気だと思われていた梅毒が、ここ数年の間に急増しています。
都道府県によっては、2017年12月3日までに2016年の4.3倍や4倍もの患者数になっています。

母子感染した先天性梅毒の子も増えています。日本国内では長い間1桁台だったのが、2014年は10人、2015年は13人に増えていました。
先天性梅毒は対処が遅れると、将来的に難聴や失明の後遺症を残すことがあります。
駆け込み出産などではなく、きちんと妊婦検診を受けたいものです。

梅毒

梅毒に感染すると、3週間と3ヶ月と3年の「3」という数字に注意が必要になります。性交渉後、約3週間後に症状が出ます。
症状は、外陰部に硬いしこりができる初期硬結と呼ばれるものや、硬性下疳と呼ばれる硬い発疹やリンパ節の腫れで、この時期が梅毒の1期です。
これらの発疹などの症状がいったん消えた後、感染後3ヶ月程経って今度は、バラ疹と呼ばれる発疹が現れます。淡い紅い色をした紅斑が全身に出る時期です。
また、扁平コンジローマと言って、平べったい円形のイボが肛門の周囲などにできます。
尖圭コンジローマとは種類が違って先が尖っていません。扁平とネーミングされている様に、平べったいイボです。
これらの症状が見られるのが梅毒の2期です。

感染後3年ほど経つと3期になります。ゴム腫と呼ばれる腫瘍が皮下や骨や肝臓にできます。
4期になると神経梅毒から麻痺を来すこともありますが、近年は3期や4期はほぼ見られません。
感染後に現れるバラ疹は痛みやかゆみを伴わないことが多いうえに暫くすると消えます。
発疹が消えるので外見上は何ともないように思えますが、感染力は強いです。そのため、性交渉で感染が蔓延しがちです。
また、梅毒の患者さんを見たことのない医師も増えています。
梅毒は万病に化けているかのように多彩な症状を来すので、見逃しているケースもあります。
性病にはいろいろな種類がありますが、蔓延を防ぐためには、「何故、いつ何処で誰と、どのように」性交渉を行うのかを考えましょう。